腰痛やギックリ腰にならない身体の使い方

投稿者: | 2020年12月6日

姿勢と腰部の負担で立位の腰にかかる負担を100としたとき、お辞儀で150、荷物を持つと220ということを以前書きました。ぎっくり腰や腰痛を考えると、前屈みの姿勢+動作・負担が最も腰部に影響していると思われます。顔を洗ったり、靴下を履いたり、くしゃみの瞬間…。

重い荷物を持った場合の背筋にかかる力を計算しデータ化された方がいます。腰をテコの支点にしたときの背筋への負担を測定したものです。荷物が500Nといわれています。力の単位です。①30cm離れたところで荷物を中腰で持ち上げると3000N負担があるというデータ、②身体に①よりも10cm近づけて持ち上げると2000N。10cm近づくと背筋の負担が2/3に減少したということになります。

これを以前のデータとあわせると、お辞儀をして150、荷物を持ち上げ220になった。それで10cm近づくとしたら2/3になるということは、中腰で220、身体を近づけると220×2/3=147で荷物無しのお辞儀の負担150と同じくらいに軽減するということなのか?荷物を持ち上げるという椎間板の負担、これが10cm近づくと2/3になるということは、持たないお辞儀と10cm近づいた持ち上げというのが同じくらいの負担になるということなのか?ちょっとした身体の位置で負担が変えられるということです。

もちろん、測定が椎間板であったり、筋力・背筋の負担なので合致するということではないでしょうし、測定された人物が違い、筋力や年齢も違うと思いますので、2つのデータが合致するということではないでしょう。ただ、とても参考になるデータです。ぎっくり腰、腰痛というのは、普段のちょっとした負担の蓄積が原因となることが多いというのが一つ、日常の動作を気を付ければ蓄積する負担が減らせるというのが一つです。