足の冷えの解消法

投稿者: | 2021年11月25日

前回は下腿の不調と腓骨の関係を書きました。足関節を動かせば腓骨は動くというのがポイントでしたが腓骨全体についても少し書きます。

足首を動かすと腓骨全体で動きます。膝から足首の間には脛骨と腓骨があり、その間には下腿骨間膜という結合組織(ファシャ)が貼っていて、上の方は穴が開いています。腓骨頭という関節も作っています。穴には、膝裏から膝窩動脈から後ろにいくのと分岐をして前脛骨動脈・静脈が通っていて、前の方の栄養や老廃物が通ってきています。坐骨神経から分岐をして総腓骨神経が腓骨頭の外側を巻き込んで筋肉の方へいっています。腓骨の上は血管が通過していたり神経が巻き込んだりしているんですね。

足首を動かすと腓骨も動きますから、当然前述したところにも刺激がいき、影響があるのではないかと考察できます。足首の動きが狭くなり動かなくなってきたとなりますと刺激も減り、腓骨・下腿骨間膜の可動性低下から循環低下にもつながり、不調の要素として影響があるのではないか。筋ポンプの低下により、むくみ・冷え・つる等の下腿の不調の原因にもなると考えられます。高齢者の方は足首・足関節の癒着・拘縮とかなっていますと動きの低下、動かないとなりますし、ヒールをよく履く女性の方でしたら背屈(足首を曲げる)といった動作がしにくく制限され腓骨の動きが低下するといったふうになってきます。

足首を動かすと腓骨は動く、関節があるということは動く場所であるということです。