ウイルスは、鼻や口から体内に入り込み、吸収や分泌の働きを担っている食道や気管の粘膜に付着することで感染するといわれています。粘膜とは表面が粘液で潤った膜のことで、鼻や口の粘膜に付いたウイルスが、最終的には食道や気管へと運ばれます。
ウイルスの感染ルートとして考えられているのは「飛沫感染」と「接触感染」の2つ。ウイルス感染者がくしゃみや咳をした際の唾液に混じってウイルスが飛び、それを他の人が鼻や口から吸い込んで感染することを飛沫感染、何らかの原因で手指に付着したウイルスが鼻や口の周りを触ることで体内に侵入し、感染することを接触感染と呼びます。接触感染は、人対人の接触だけではなく、ドアノブやスマートフォンなど、ウイルスが付着した物を介して感染する恐れもあります。
まぶたの裏と目を繋ぐ「結膜」という半透明の粘膜組織にウイルスが付着すると、目にも感染する可能性があります。感染者と喋った時に、ウイルスを含んだ唾液が飛んできて目に入ったり、手指にウイルスが付着した状態で目を触ったりこすったりした場合も感染に繋がるケースがあるといわれています。 さらに、ウイルスや細菌への感染が原因で「結膜炎」を起こす可能性も。結膜炎はその名の通り、結膜に炎症が起きている状態で、白目の充血や目の痛みといった症状を伴います。目の外側上に涙腺があります。涙が出ると目と鼻の間にある鼻涙管を通って鼻に流れます。泣くと鼻水が出ますよね。鼻と口は繋がっているのでコロナの場合は肺炎になるかもしれません。
基本は手洗いやうがい、コンタクトレンズや目薬の取り扱いに注意しましょう。メガネは目からのウイルス侵入対策に有効かもしれません。花粉の時期、むやみに目を擦らないようにしましょう。