自律神経まとめとセルフケア

投稿者: | 2024年3月22日

倦怠感、頭痛、イライラ、めまい、睡眠の障害、肩こりや腰痛、便秘、呼吸の症状、冷え性…などなど切りがないほど全身のいろいろな症状に悩んでおられる方も多いと思いますが、これらの症状、実は自律神経が影響しているのかもしれません。

 

自律神経とは、内臓の働きや代謝・体温などをコントロールする神経です。交感神経は活動(アクティブ)、どちらかといえば昼間に活発になる神経です。副交感神経は休息(リラックス)、どちらかといえば夜間に活発になってくる神経です。よく体の反応のアクセルとブレーキに例えられます。それをシーソーのようにバランスをとっているのが自律神経ということになります。自律神経は脳と脊髄の方から出ていって、内臓とか支配しているといいます。電気信号(インパルス)を送って制御しています。交感神経は脊髄から出ていますが、胸椎と腰椎の上の方から出ていって各臓器まで電気信号を送って体を調整し、胸腰系ともいわれます。副交感神経は脳から出て顔などを支配したあと、脳の神経には12対あるのですが、迷走神経というのが有名で臓器にくっつきながら体中を迷走しています。体の8割くらいを支配しているといわれています。また脊髄を通り仙骨から身体の中に出ていってもいて骨盤の中や周囲の臓器を支配して頭仙系ともいわれます。交感神経と副交感神経それぞれ出る場所は違いますが、それぞれが臓器につながる仕組み、二重支配といいます。ほとんどの臓器です。例外は汗腺、立毛筋、血管などで、血管は交感神経だけというのが多いのですけれども。交感神経と副交感神経、アクティブとリラックス、臓器にとっても逆の働きになり拮抗支配といいます。どちらが強いかというバランスをとってアクセルとブレーキというふうにいわれています。自律神経は自立(独立し依存しない)、自律(自らで自信を正しく制御する)、律動(周期的な動き・リズム)の神経で、生きている=24時間365日休まず体の状態を調整しています。自律神経は視床下部でコントロールされています。自立神経の乱れ=視床下部の乱れといってもいいのかもしれません。

生活の中で、交感神経が活発にしているからアクティブになるわけで、悪いとやる気が起きなかったりする状態になってくる神経で、副交感神経とのバランスが大切です。頑張り過ぎたり頑張らなきゃいけない、交感神経にならざるを得ないストレス、食生活の問題も大きな影響があって、交感神経が長く続くことによりバランスが乱れてきて、リラックスしなければならないのに交感神経が働きバランスが取れなくなってくることが今の現代社会で大きい問題になってきています。交感神経が必要な環境が長く続いていると、体を交感神経にするためのホルモンを作ってだす甲状腺、副甲状腺、副腎皮質、副腎髄質が過剰労働な状態になっていて、多く作り過ぎたり枯渇してしまい、全身に影響して様々な不調につながっていきます。

 

セルフケアとしては、
起床時間~睡眠時間のリズム、規則正しい生活をするということ。交感神経の環境を減らし、副交感神経の環境を増やす見直し。ストレスを除き環境を変えることが重要。糖摂取の仕方を見直し、バランスの良い食を心がける。運動などで背骨の動きを柔軟にする。仙骨の振動、温め。

 

背中は自分ではできませんが、ご自身でできることのひとつ。

(片目)
1.椅子に座り、目を閉じて深呼吸する
2.片目の瞼を人差し指と中指の腹で軽く圧をかける。
3.1~2分持続
4.反対側も同様に

(両目)
1.目を閉じて深呼吸する
2.両目の瞼に中指の腹をあて、ごく軽く圧をかける
3.1~2分持続
両目のときは横になったほうがいいです。小豆とか入ったりしている少し重みのあるアイピローを利用してもいいかもしれません。
目は神経も集まり繊細な場所ですので圧に注意。ごく軽く物足りないくらい。
就寝前のスマホを控える。