花粉症

投稿者: | 2023年3月31日

現在日本人の3人に1人が花粉症だといわれています。数年前までは4~5人に1人といわれていたんですけどね。花粉症は医学用語では季節性アレルギー性鼻炎ということで、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じる、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状の事になります。

花粉症の症状が現れやすいのが鼻と目。
・鼻の三大症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・目の三大症状:目のかゆみ、目の充血、涙
・その他全身症状:倦怠感、熱感、イライラ、集中力低下、喉、顔・首のかゆみ…等

メカニズム
体内の免疫システムが関係しており、入ってきた花粉=異物を身体から取り除こうとする反応です。
①免疫細胞が、抗原に対抗するためのIgE抗体を産生
②白血球の一種マスト細胞にIgE抗体の受容体がありくっつく
③体内に侵入した花粉がマスト細胞にくっつく
④化学物質(ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAF)を放出
⑤体外へ排除:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみ、充血、涙

なぜ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の症状が止まらないのか?
・花粉が沢山体内に入り、IgE抗体が沢山作られ徐々に蓄積されていく。生産 ≫ 代謝
蓄積量があるレベルに達すると、次に花粉が入ってきた際にアレルギー反応を起こす。
・花粉が体内に入った量が大きく影響する
・去年まで大丈夫だったのに急に花粉症になる=蓄積されていたIgE抗体が一定量に達した為

軽減方法

①体内に入る量を減らす

・室内に入る前に服に着いた花粉を払い落とす
・手洗い、うがい、洗顔
・窓、ドアを閉めて花粉の侵入を防ぐ
・加湿
・掃除
・寝具も掃除
・洗濯物、布団は外に干さない
・空気清浄機

花粉は空気中→鼻の穴の中に付着が多い=手洗い、うがい+生理食塩水にて鼻うがい

②避ける方が良い食べ物

・動物性たんぱく質の取り過ぎ
取り過ぎると悪玉菌のエサとなり、腸内環境の悪化につながる。
・アルコール
血管を拡張作用で目の充血・炎症を悪化を促進。
体内で分解するとき作りだされるアセトアルデヒドはヒスタミンの放出を促す。
・刺激物の食べ過ぎ
・トランス脂肪酸を含む食品
体内に取り込まれると炎症を起こしやすくなる。
・糖の多い物
糖質の取り過ぎ、血糖値の乱れによるホルモン(コルチゾール)分泌の減少でアレルギー対抗力の低下。
急激な血糖の変化は自律神経の乱れの原因。

食事の重要ポイント
・アレルギー反応・炎症を起こす食品を避ける
・免疫機能や皮膚粘膜の正常な機能維持に必要なものを摂取する

③化学物質の除去
・喫煙
喫煙者のアレルギー性鼻炎リスク1.6倍との報告が。
煙は鼻の粘膜を直接刺激、症状を悪化させる。周囲の人にも影響あり。
・環境汚染・排気ガス
粘膜刺激・体内への吸収での炎症の原因物質。

医療機関以外での改善ポイント

・生体のリズムを整える:サーガディアンリズム
生まれながらに地球の自転周期にあった約24時間のリズム。
生理機能のほとんど(睡眠と覚醒、ホルモン分泌、血圧、体温調整等)はこのリズムで変動している。
・自律神経の機能改善
ストレス除去:原因の除去
ストレス発散・解消:趣味等
運動:過度な運動
瞑想:深呼吸
入浴:リラックス・爽快感
脳へ心地よい情報のインプット:香り、目からの情報、音楽、接触
セルフケア
経穴(ツボ)
顎引き出し:自律神経の調整、睡眠前・後におすすめ
耳:外鼻周囲

 

マスク着用緩和されましたが、花粉症関係なく、もうしばらくマスクの着用したほうがいいかもしれません。