アカベコ

投稿者: | 2021年1月3日

今年は丑年ですね。

風水では生まれ年の干支やその年の干支を身に着けるといいといわれます。

東北地方、とくに会津の方言では「牛」のことを「べこ」といい、赤く彩られた牛の玩具であることから「赤べこ」と、その名で呼ばれています。アカベコは壮健祈願と疫病除けがあるといわれます。

赤べこの由来は諸説あり、平安時代に蔓延した疫病を払った赤い牛の伝説や、会津地方で起きた大地震で壊れた円蔵寺の虚空蔵堂の再建のときに活躍した赤い牛の伝説があり、また、会津地方に天然痘がはやったときに赤べこの人形を持っていた子どもは病気にかからなかったという伝承もあります。黒い斑点は天然痘の痕を表しているともいわれています。

なぜ赤べこは身体が赤く塗られているのでしょうか?赤べこ伝説の赤い牛にあやかって赤く塗られたという説もありますが、これには古くからの民間信仰が関係しており、赤色は呪術的な意味で病気を退散させる、と考えられてきたためだとか。この考えは会津特有のものではなく、全国の郷土玩具に見られます。

色々なアカベコが売られています。小さいストラップでも携帯やカバンに付けとくのもいいかもしれませんね。ただ、物というのは劣化し、ちょっとしたことで壊れたりします。壊れたから悪いことが起こるかもとか落ち込まずに、これから降りかかる災いに対し身代わりになってくれたんだ~とポジティブに感謝して処分しましょうね。

まだまだコロナ感染のニュースも絶えませんが、良い年になりますように…。