口臭ケア

投稿者: | 2021年8月28日

舌の表面についている白い苔状のようなものを舌苔といいます。舌の表面や口腔内の細胞がはがれ落ちたものです。舌表面の小さな突起(舌乳頭)の間に付着した細菌、食べかす、白血球等です。舌苔とは、新陳代謝で発生するものなので、悪影響があるわけではなく健康な人の口にもあるんです。舌苔がある状態が正常なんですが、溜まりずぎてしまうと口臭になってしまうんですね。増えすぎると身体に悪影響を及ぼします。

口臭…6割は舌苔が原因だという報告もあります。
歯周病…歯磨きをしていても舌苔が厚く残った状態ではリスクが上がります。
誤嚥性肺炎…高齢者等嚥下機能が衰え、細菌が気管に入り誤嚥性肺炎の原因に。

増える原因として、歯磨き不足による口内環境、喫煙、抗生物質の長期服用、新陳代謝がうまくいかない状況があります。新陳代謝がうまくいかない状況になると唾液の分泌が減りつきやすくなります。マスク生活で口を動かすことが減ってきて唾液が減りがちになってきています。

口臭の原因である舌苔を正しく除去して溜めないようにする予防法

溜まってしまったらどうすればいいのか?除去すればいいんですよね。きっちり取るというのはダメです。ミントの香りが広がって口内環境をキレイに保ってくれそうなマウスウォッシュのようなものでは、実は効果がないんです。舌苔を除去するには器械的刺激が必要になります。そこで登場するのが歯ブラシなのですが、磨きすぎにも注意が必要です。ゴシゴシ強い刺激を与えてしまうと舌乳頭を傷つけ味覚障害になるリスクもあるんです。では舌苔を除去するためにはどれくらいの刺激が適切か。

歯ブラシは柔らかめのブラシ、または舌ブラシ・舌用のヘラ等、専用の除去器具を利用し、舌の表面を傷つけないように注意が必要です。舌の奥の方から手前に2~3回限度一方方向に。毎日ではなく気になった時に除去、多くても1日1回を限度にしましょう。

なにより増える原因の予防が大事で、口内環境の乱れには歯磨き、禁煙、抗生物質の長期服用はお医者さまとの相談になりますが免疫機能維持・体調管理が重要になってくると思います。唾液を出すため唾液腺への刺激、食事の咀嚼回数を増やす、顎関節を動かす、疲労・ストレスを溜めないことが重要です。水分代謝の機能低下には身体を冷やさない・適度な運動等心がけることも重要です。