転倒の意外な原因と対策

投稿者: | 2021年4月15日

転倒の予防について、高齢者はもちろんですがこれから私たちにもどんどん増えていくかもしれません。コロナ禍で活動の自粛になったり在宅ホームが増え、活動量が減ってきていますので転倒やつまずいたり、そこでの怪我というのはこれから増えてくるかもということで考えてみたいと思います。

転倒の要素は2つあって、1つは動かないことによる筋力の低下、使わなければどんどん痩せて筋力が低下し転倒しやすくつまずきやすくなります。もう1つは神経の低下です。脳から神経を通り筋肉にいき、その伝達により動かしています。これが使わないことにより前よりも運動が鈍くなってくるというのがあるのと、注目したいのは出ている方だけでなく身体の状態の入力の神経もあるということです。この入力の情報で身体の平衡感覚、どういう状態にあるのかこれを判断して出していくというのが身体の仕組みになっています。
平衡感覚の入力には3つの要素があります。1つは目からの入力。目できた情報を電気信号に変えて脳に送り脳で組み立て分析をしていく今の状態というところ。1つは耳にある三半規管。リンパの流れを使い平衡感覚という情報を脳に送っています。もう1つはメカノレセプター(機械受容器)です。感覚器のアンテナのようなもので身体中に備わっていて脳に入力しているという状態になっています。触覚や圧痛覚、張力などそういうところの平衡感覚なり色々な情報を、機械的な刺激を入れていくというところになってきます。
その中で平衡感覚というところで重要なところになっているのが、メカノレセプターが中にある身体の色々な部分、筋肉、腱、関節包、関節の中の靭帯などに分布しているといわれています。こういったところから色々な情報を脳に上げて姿勢を維持していられる、入力情報を脳で統合し出力してバランスをとるという流れになります。なので、強い眼精疲労により分析の低下、リンパなど循環不良による三半規管の乱れに繋がってきたり、ストレスでもなってきます。ケガや未使用による神経活性の低下など、そういうところがあって身体のバランスの不調によりつまずきや転倒になりやすくなってきますので、常にそういうふうに動いているという、神経働いて入力できているかというところがポイントになってきます。