姿勢や動作における腰部の負担を数値化した論文があります。
体重70kgの場合の第3腰椎椎間板にかかる圧力を数値化したものです。真っ直ぐ立っているときを100とした基準にして、動作によってどう変わるのかデータを取って発表されています。
仰向けで寝ているとき 25
横向きで寝ていると 75
真っ直ぐに立つ 100
立ってお辞儀 150
前屈みで荷物を持つ 220
座っているとき 140
前屈みで座る 185
前屈みで座り荷物を持つ 275
お辞儀の場合は立っているときの1.5倍腰に負担が掛かるんですね。前屈みで荷物を持つ動作は、まわりの筋肉もギュッと働いて椎間板に圧迫が増してしまうのでしょう。びっくりしたのは、座っているときは1.4倍だったことです。立っているより座った方が楽に感じますし…。立っていると色々な筋肉で背骨を支えていますが、座ると骨盤まわりの支える筋肉がオフになり、実際に体幹で支えるというときに椎間板が入ってくるのでしょう。座って前かがみになると1.85倍の負担なってます。PCやデスクワークなど日常で一杯あるので腰痛を持っておられる方も多いんじゃないかなと思います。
どういうことに気を付ければいいか?対策としては、
①腹圧を使い支える意識を持つ
②前屈みのときは手・肘をついて体重を分散
③座っているときは足をつく・下肢の筋を使う(ときおり足で踏ん張る動作を)
④定期的に立つことを心がける