加齢でリスクが増す心臓の障害と対策

投稿者: | 2022年4月7日

心臓は全身に血液を送る筋肉のポンプです。収縮を繰り返すことによって血液を送っています。心臓の中に神経を持ち、心臓自体のペースメーカーを持っています。刺激電導系という電気信号を作り出し心臓の動きをコントロールする仕組みになっています。

洞結節→心房内に広がり収縮→房室結節→His束→右脚・左脚→Purkinje線維にある筋群が収縮

右脚・左脚という心室内で伝達する電線の役割がそれぞれ電気を送り筋肉を収縮させます。
右脚ブロックというのは何らかの原因で神経の伝達が障害された状態というものです。普段は症状が無く健康診断のときや心電図で見つかることが多いです。特徴は健康な人の2~3%(男性に多い)加齢とともに見つかりやすくなります。心臓病等が原因で起こることはないといわれています。生まれつき、以前より心電図で右脚ブロックを指摘されている場合は、生まれつきの可能性があるので病的ではなく心電図異常ではない正常範囲内だと考えられています。なので治療・定期的な経過観察・運動制限は不要といわれています。
ただ、心電図などで新たに右脚ブロックが指摘された場合は、右脚ブロックを生じた疾患が隠れている可能性があるといわれていて、早期に専門医の診察を受けることが進められています。
心臓というとドキッとしてしまわれるかもしれませんが、症状が無い、心電図でわかるということ、自分の身体の事を理解しておくは大切だと思います。